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8.28*ブロードウェイミュージカルライブ!!! [*その他コンサートなどレポ]

2011.8.28*千秋楽公演
@新国立劇場中ホール
「ブロードウェイミュージカルライブ2011」
http://www.bwml.jp/

行ってきました[黒ハート]
ストーリーがないコンサート形式でS席11000円は悩みましたが、
この豪華キャストの誘惑には勝てませんでした><[ぴかぴか(新しい)]

☆cast(敬称略)

 石井一孝

 今井清隆

 岡田浩暉

 キム・ジュンヒョン

 戸井勝海

 藤岡正明

 本間憲一

 神田沙也加

 笹本玲奈

 姿月あさと

 知念里奈

 土居裕子

 保坂知寿



今井清隆さんはとっくに退団されているので拝見したことがなく、
オペラ座のCDでのファントムのお声だけで大好きになった俳優さんです。
ライブにも行きました[るんるん](⇒http://memoires-du-son.blog.so-net.ne.jp/2011-02-04)

そして数々の伝説を残した保坂知寿さん。

濱田めぐみさんが憧れていた女優さんであり四季の研究所、及び「音楽座」ご出身で
昨年はサウンドオブミュージックにマリア役で客演もされた土居裕子さん。

この動画のラダメスを見てカッコいいなあステキだなあ…と思っていた
金田俊秀さんこと、キム・ジュンヒョンさん。
http://youtu.be/B3IM0AtwEkY

四季にゆかりがある方たちだけでなく、
笹本さん、知念さん、姿月さんなど
日本のミュージカル界のトップの方たちを同じ舞台で見れるなんて
本当に夢のような3時間でした。

私は観劇の9割は四季なので、あまり東宝などの外部の舞台には詳しくないのですが
それでもお名前や役、経歴を知っていたりする方で興奮してしまうほどなので
きっとそちらの方面もたくさん観ていらっしゃる方たちから見たら
ものすごいライブなんだろうなと想像できます[ひらめき]


セットリストはこんな感じです!


・On Broadway「スモーキージョーズ・カフェ」全員

・Bamboleo「ゾロ・ザ・ミュージカル」石井一孝

・川の向こうで「ポカホンタス」土居裕子

・One song glory「レント」藤岡正明

・whistle down the wind「ウィッスル・ダウン・ザ・ウィンド」神田沙也加

・Try to remember「ファンタスティックス」戸井勝海

・時が来た「ジキル&ハイド」キム・ジュンヒョン

・迷いつつ「アイーダ」キムジュンヒョン、笹本玲奈

・自由を求めて「ウィキッド」笹本玲奈

・ブエノスアイレス「エビータ」知念里奈

・魅惑の宵「南太平洋」今井清隆

・Beauty&the Beast「美女と野獣」今井清隆、姿月あさと

・Rebecca「レベッカ」姿月あさと

・Don't stop believin「ロック・オブ・エイジズ」笹本玲奈

・Anything but lonely「アスペクツ・オブ・ラブ」保坂知寿

・愛してありのままの私を「サイド・ショウ」保坂知寿、土居裕子


    ~break time~

・Tap your troubles away~Doin' the new lowdown「Mack&Mabel」本間憲一

・命をあげよう「ミス・サイゴン」知念里奈

・スーパースター「ジーザス・クライスト=スーパースター」岡田浩暉

・素敵だと思わない?「マイ・フェア・レディ」神田沙也加

・その目に「ジキル&ハイド」戸井勝海、藤岡正明

・パラダイス~愛のテーマ「フットルース」藤岡正明

・Aimer「ロミオとジュリエット」石井一孝、神田沙也加

・わが家「美女と野獣」笹本玲奈

・Le jazz hot「ビクター・ヴィクトリア」本間憲一

・Tonight「ウェスト・サイド・ストーリー」岡田浩暉、知念里奈

・Sunset boulevard「サンセット・ブルーバード」今井清隆

・Maria「ウェスト・サイド・ストーリー」石井一孝

・China doll「マルグリット」土居裕子

・One night only「ドリームガールズ」保坂知寿

・君を愛すべき人「サイド・ショウ」戸井勝海

・星よ「レ・ミゼラブル」キム・ジュンヒョン

・最後のダンス「エリザベート」姿月あさと

・ブロードウェイの子守唄「フォーティーセカンド・ストリート」全員



***
…リストをうっただけで大変疲れました(笑)
実は私はおととい名古屋に帰り、
昨日は大阪に行き1泊し、
今日東京に戻ってきました[ダッシュ(走り出すさま)]
というわけで以前も書いた、観劇レポを書くために必要な「元気と時間(←もう眠い)」が
あまりないので明日にでもテンプレだけ作ったCFYのレポと合わせて書きます[黒ハート]

忘れないように、セットリストの書きたいことがある曲は太字にしておきました[わーい(嬉しい顔)][ハートたち(複数ハート)]


[ハート]以下追記[ハート]

全体を通して思ったことは、
劇団四季が「日本語での表現」にこだわっていることや
「舞台上で言葉をクリアに伝える」ための母音法・開口を徹底している意味が分かりました。

最初には一人ずつ順番にワンフレーズずつ歌いながらの登場で、
On broadwayという曲だったのですが、
四季では歌詞が意識しなくても必ず認識できるのですが
「えっいま何て言った?」と思うことがとても多かったです。

でも今井さんや土居さん、そして保坂さんは
どんな曲でも裏声を使おうとビブラートをかけようと、
言葉がクリアに聞こえてきて本当にさすがでした。

そして「日本語での表現」は、
ミュージカルの本場は日本ではないので賛否両論あるのでしょうけど、
日本でまだ公演されていない演目の多くの曲が英語で歌われていて
ストーリーも知らず英語が堪能な訳ではない私は、
英語で歌われた曲は歌声や声量には感動しても、
歌そのものからダイレクトに伝わってくる感動が少なかったのが残念でした..

それに何よりもしこの英語で歌われた曲たちを
本場の英語圏の方たちが聴いて分かるのだろうかと
疑問に思うほどのカタカナ英語の方もいました[あせあせ(飛び散る汗)]

せめて原語上演のオペラ等のように字幕をつけてほしいなあとたびたび思いました。
ではネガティブ発信はここまでにしてキャストさん別にレポです[黒ハート]

☆キム・ジュンヒョンさん(金田俊秀さん)
本当にカッコよくて、声が素晴らしい方ですね…!
四季を辞めてしまわれているのがすごく残念に思いました。
笹本玲奈さんとの「迷いつつ」はソロパートから
もう絶唱と言う感じで熱かったです[ぴかぴか(新しい)]
マイクが口元に近かったのもあったかもしれませんが、
あまりの声量にハウリングしてしまいそうなくらいでしたよ[わーい(嬉しい顔)][あせあせ(飛び散る汗)]

セットリストとは曲順が逆で、確か「迷いつつ」のあとに
ジキハイの「時が来た」を歌われていました。
最近、韓国でジキル役を演じていらっしゃったそうで
しかも母国語での披露だったので、
ラダメスのときよりも感情が更にこもっていた気がします。
エネルギッシュで迫力があるナンバーで、
これを来年石丸さんで聴けるのはとても楽しみです!

2部ではレミゼの名曲Starsを歌われていました。
今井さんがジャベールも当たり役とされていたそうですから
てっきりこの曲は今井さんだと思っていましたが、
キムさんのStarsもステキで、特にラストのどこまででも伸びそうなロングトーンは圧巻。
大喝采でした!!!

少しだけ笹本さんと司会のアナウンサーの方とのトークがありましたが、
通訳をつけられた方が良かったのでは?と思ったほど
日本語があまり話せなくなられていてなんとなくショックでした[もうやだ~(悲しい顔)][失恋]

パンフレットによると、韓国では11月には「ゾロ・ザ・ミュージカル」にも主演、
ミュージカル界の最優秀若手アクターにもノミネートされるなど
目覚ましい活躍をされているようです[黒ハート]

トークでアナウンサーの方が、
それぞれの歌手に「この夏の思い出」を質問されていましたが、
キムさんは「いまこの舞台に立っていること。いま思い出作りの真っ最中です。」
とおっしゃっていました[ぴかぴか(新しい)]


☆今井清隆さん
もうオペラ歌手のようないいお声!
そしてお人柄の良さ…。
先述したライブでも、
以前放送されたBSプレミアムでのミュージカル特集のトークでも分かっていましたが
今井さんは本当に気取っていないというか飾っていないお姿が、
歌っているときと別人ですごくいい人なんだろうなというのが伝わってきて
歌手・俳優としてだけでなく、人としての今井さんも大好きになりました[黒ハート]

姿月さんとのトークで、
姿月さんが「まだ夏の思い出はできていないので帰ったら水着でも引っ張り出して着て、
夏を感じようと思います」みたいなことをおっしゃった後、すかさず今井さんが
「どんな水着ですか?ぜひ見せてください!」
「写メで!…スマートフォンで!」
と冗談混じえに照れくさそうに、でも半分まじ?みたいに言うと会場大爆笑。

その後はアナウンサーの方(先日の公演でレミゼスペシャルキャストでご覧になったそうです)と
レミゼの話で盛り上がり
「アンサンブル2役とジャベール、ジャンバルジャンで4役演ったんですよ。」
と今井さんが言うと、アナウンサーが
「ではもっと持ち役を増やしてぜひマリウスも!」と(笑)

今井さん「僕がマリウスなら、ジャンバルジャンも相当お年を召した方じゃないと…
バリケードもぜひ、バリアフリーでお願いします!」

もう今井さんのお話の仕方もお上手で、
客席本当に盛り上がり、楽しいトークでした[わーい(嬉しい顔)][ハートたち(複数ハート)]

Beauty&The beastが姿月さんとのデュエットで聴けたのは嬉しかったですが、
(姿月さん、熟女と野獣ですみません…とおっしゃっていましたが
大人の魅力たっぷりで官能的なBBも新鮮でステキでした[黒ハート])
やっぱりビーストやガストンのあの曲が聴きたいなあと思ったり…

あと、2部のAimerは石井一孝さん&神田沙也加さんでしたが、
私が持っている「心をこめて」という本田美奈子さんのCDに
本田さんと今井さんのAimerのデュエットが入っていて
それが本当に綺麗で感動できるので、
Aimerがあるなら今井さんにぜひ歌ってほしかったです><

神田さんは喉の調子が悪いのか
元からああいうお声なのか分かりませんが、
高音が全てカスカスの裏声で全く出ていなくて、
発声も???という感じで石井さんの声しか聞こえなくて…
正直に言って石井さん&神田さんのAimerは
本当にこれの足元にも及ばず…でした[失恋]
Youtube貼ります。
今井清隆さん&本田美奈子さんのAimerぜひ聴いてください!!!

Minako Honda. - Aimer from Romeo and Juliet ; 本田美奈子. 愛すること



☆保坂知寿さん
まさか保坂さんの大きな当たり役の一つであるアスペクツオブラブのローズの、
Anything but lonelyが聴けるなんて思ってもいませんでした[ぴかぴか(新しい)]
なんていうか…
保坂さんの歌って、歌からのドラマがものすごく伝わってきて
こういったコンサートでも歌手ではなく女優さんが歌ってる…
という感じで心が震える感動がありました。
ラストのロングトーンもブレない!
年を重ねてからも当時の音域のまま歌うことって
実はすごく大変だと聞きますが保坂さん余裕でしたし、
体型も羨ましくなるほどの美脚も健在で…。
きっと舞台だけでなく、ストイックに今も鍛えていらっしゃるのだろうなと思いました。

余談ですがAnything but lonelyはサラブライトマンもかなりオススメです[黒ハート]
http://youtu.be/I1BXKJDl0BQ

この曲のあとには、土居裕子さんとのデュエット!
サイドショウから「愛してありのままの私を」
ヒルトン姉妹の歌…。
もう泣きそうでした。
土居さんの声は、癖がありスパイスがある保坂さんの声と違って
耳に優しいストレートに綺麗な歌声ですよね[ぴかぴか(新しい)]
ラストにかけてのデュオや、
3度音程で重なるユニゾンの二人の声の調和、本当に素晴らしかったです。
この曲が1幕ラストだったので、最後の音楽が流れているときに幕が閉まり始め、
お二人が手を取り合っているのが少しずつ見えなくなる…という感じだったのですが
そのときの保坂さんの「やったね!」みたいな笑顔にもぐっときました。

…ただ、まだ幕も閉まりきっていなくて客電もついていないのに
トイレに走っていくおばさんがあまりにも多いのには幻滅しましたが。
1幕最後のメモリーが終わりデュト様が座る前に走っていくような…
Voulez-vous!!!のポーズが決まっていないのに走っていくようなものですよね…
四季ではありえない!!!
濱田さんが退団されて、これから増えるであろう四季以外の観劇ですが
なんか不安になってしまいました[ふらふら][雷]


☆笹本玲奈さん
こんなに歌がお上手な方とは知らず、びっくりしてしまいました!!!
セットリストを見て、笹本さんに「自由を求めて」なんて歌えるの~?
なんて思っていましたが、大変失礼しました…
無知って恐ろしいですね、素晴らしかったです。

四季だと「♪おおぞーーらーーへーと」の「ぞー」が地声で出すhi-Fで1番高くなりますが、
笹本さんは「♪おーおーーぞらーへーと」で「お」のままFに上げていて
四季もこの方が歌いやすいんじゃないかなと思いました。
ときどき、わざと言葉のイントネーションを変えて「節ってる」ように歌っていて
それは四季では許されないでしょうけどクセになりそうな良さが…[黒ハート][黒ハート][黒ハート]

「♪いーーまーー」の後の
あーなたーなーらー…は舞台袖から声が聞こえるし、
「殺すのだ いま」はオケの方たちが歌っていてちょっと笑っちゃいましたが
笹本さんの「Wohooooooo!!!!」の凄さに全て吹っ飛びました…。圧巻!
ビブラートもしばらくノンビブで伸ばして、あとからぐわーっとかけていて
すごい歌のテクニックをお持ちなんだなと感動しました。

2部では正反対の曲調の、美女と野獣のHomeを歌っていらっしゃいましたが
これもまた高音が透き通って美しかったです。
鳥原さんベルの歌い方に似ていたかな?
「♪たと[グッド(上向き矢印)]え」の歌い方がツボでした[ぴかぴか(新しい)]

ジキハイからエマとルーシーが歌う「その目に」もあったのですが、
なぜか異色の男性でのデュエットで戸井さんと藤岡さんが英語で歌われていました[あせあせ(飛び散る汗)]
来年のジキハイでは、素晴らしい歌声をお持ちの二人の女優さんで
日本語で聴けるのがたのしみです[ハート][ぴかぴか(新しい)]

この動画の2'50や3'30あたりのルーシーを聴くと、
濱田さんのこの曲の歌いっぷりが想像できて楽しみになります[るんるん]



知念里奈さんはエビータの「ブエノスアイレス」は英語を発音するためか、
かなりゆっくりでノリも声の出もイマイチでしたが、
ミスサイゴン「命をあげよう」はすごい迫力でしたし
WSSのTonightの高音もハリのあるいい声でとっても良かったです!
そして姿月あさとさんのトートは、宝塚ファンではない私でも
心をわしづかみされたような…
恐ろしく魅力的カッコよかった!!!

そうそう、アンサンブルには
四季出身の石井雅登さん、遠藤瑠美子さんがいらっしゃいました。
石井さんは、少しですが笹本さんとのデュエットもありました。
ただ、アンサンブルの方々…
なんとなくダンスやタップがどう見ても揃っていないところがあって
ダンスに関しては私ド素人ですし、
四季でそんなこと思ったことないのでちょっと…って感じでした[ふらふら]
ダンスはこのライブにおいてあまり必要ではないと感じましたが、
どうせやるなら揃っていてほしいですよね。

すごくすごく楽しくて
千秋楽ということでカーテンコールも熱くて感動したのですが、
なぜこの人が?というひとが歌うたびに興醒めしちゃったりもしました。
(ご本人も自分でブログにそう書いていらっしゃいましたが..)

やっぱり私は四季が好きみたいです(笑)
8.28.jpg
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