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5.3*圧巻の樋口麻美さんエルファバ!「ウィキッド」観劇レポ [観劇レポ:ウィキッド]

2012年5月3日(水)マチネ
劇団四季「ウィキッド」@新名古屋ミュージカル劇場
S席1階Ⅰ列センターブロック

*cast*
120503_124520_ed.jpg
グリンダ:山本貴永
エルファバ:樋口麻美
ネッサローズ:小笠真紀
マダム・モリブル:白木美貴子
フィエロ:松島勇気
ボック:伊藤綾祐
ディラモンド教授:岡本隆生
オズの魔法使い:松下武史

【男性アンサンブル】
須永友裕
町田兼一
斎藤准一郎
松尾 篤
分部惇平
白倉一成
品川芳晃
光山優哉
三宅克典

【女性アンサンブル】
織田なつ美
間尾 茜
栗城 唯
齋藤さやか
三井莉穂
小澤真琴
花田菜美子
荒木 舞
有阪佳子

今日「ウィキッド」マチネ行ってきました!

これまでの4回の観劇で、2回ずつ見た
江畑晶慧さんのエルファバ、岡村美南さんのエルファバ、
それぞれ好きなところがたくさんあって充分満足できていましたが、
今日初めて見た樋口麻美さんのエルファバ…

一言であらわすと、もう本当に「別格」という言葉に尽きます…[ぴかぴか(新しい)]
まだ若干放心状態なほど…!

先に樋口さんのエルファバを見ていなくてよかったとすら思ってしまいました(>_<)
正直、樋口さんで見ていたら他のエルファバさんに満足することは難しかったと思います[あせあせ(飛び散る汗)]
初演の東京公演から演じていらっしゃる貫禄はここまですごいのか…と圧倒されました!!!

主役なのでこれが正しいのでしょうけど、完全に他の出演者を食う存在感、オーラが違いますね><
本当に華があります!

安定していて 余裕・圧巻の歌唱力はもちろん、とにかく樋口さんの演技が期待以上でした。
相手の人物のアクションに対して必ず反応していて、それがものすごく自然!
今までのエルファバになかった演技を挙げると…
・「大嫌い」でコンパクトを顔の前でぱしゃってやられて「おっと」ってのけぞる。

・「ポピュラー」でグリンダにメガネを取られたときに、
 見えない..って感じで目をしょぼしょぼさせる。
 ♪らーらーらーらーって躍りながら行っちゃったグリンダを、
 グリンダが跳ねてるのにあわせて、頭をふって(ちょっとノってる感じ)見てる。

・フィエロがライオンをはなすときに最初逆方向行っちゃうけど、
 それを「あっち ちがう」って顔をしながらもわざと前を向いて
 フィエロがまた後ろを通るときに見てみぬふりをしている

・↑そのあと上の橋を渡るときにフィエロが下の自分を見てるのを
 一瞬目があってからさっと逃げたり。

・「エメラルドシティ」の前、
 グリンダ「ディラモンドって名前をつけるわー![もうやだ~(悲しい顔)]
 (微妙な空気)
 エルファバ、フィエロを「なんとか言いなさいよ[あせあせ(飛び散る汗)]
 って感じで肘でつっつく。
 フィエロ「あ、ああそれはえらいよグリンダ。」←棒読み

…ほんの一例です!
きっと台本には書いていないであろう「反応」が相手の行動に対して必ずあるんです!


「反応」だけじゃなく、
樋口さんなりの解釈やアドリブ的な行動もたくさんありました。

最初のシーンでマダムモリブルとグリンダがレポートについて話してるとき、
しゃがみこんでネッサとおしゃべりしていたり、
随所で魔法かけちゃうときの手のフリが、
「ここでこう動かすことでこれが起きる」って決まってる感じとか。

モリブル先生の「恐ろしい敵があらわれました!」
の報道に、怯えてるグリンダに対してエルファバは、
あっさり手のひらを返したモリブル先生の言葉を
表情ひとつ変えず「ほらね」という顔で聞いていたり。


とにかく、樋口さんの「自分のエルファバ」という
キャラクター作り(役作り)が徹底されているのが
素人目にも本当に分かるので、
エルファバってこういう子なんだーっていうのが分かるし、
「説得力のある」ってこういうことなんだって思いました。

違っていたら樋口さんに申し訳ないのですが(^^;)
私が感じたのは、グリンダと仲良くなるまでは舌打ちとメガネ直しが癖。
いつもとにかく感情の起伏が120%ふりきっちゃう。
頬を思いっきり膨らませたり、
「大嫌い」の最後やグリンダにひっぱたかれたあとの高笑いも思いっきり!
かばんバン!や足バン!も思いっきり!
「ネッサ…!許して…」など悲しむシーンも常に100%超え!
樋口さん、これ毎日やってたら疲れちゃわないのかなって思うほど、
全力なエルファバなんです。

歌う前から、というより登場した瞬間から、
「なによ、なにを見てるの!あたしの歯になんかついてます? …わかったわ~」
から「うわ!」って思わせる何かがあり、
母と思わず顔を見合わせて「すご…」と
口(の形だけですが笑)で言い合ってしまったほど。

これが主演女優のオーラというか、
カンパニーと作品を引っ張る力なんだろうなと感じました。

実際、「ポピュラー」での山本さんも、
反応があるからこそすごくやりやすいみたいで
何かが壊れたように(←ほめてます[わーい(嬉しい顔)][あせあせ(飛び散る汗)])ノリノリでほぼ満員の客席を大爆笑させていたし、
「自由を求めて」の樋口さんの鋼のように張った、
黒人歌手も顔負けなほど余裕の歌い上げは、
控えめに言っても劇場を突き破りそうな、
空気が共鳴しているのが目で見えそうなほどの歌声!
それにのっかった山本さんの「あーなたーなーらー!」の声、
これまでにないほどすごかったし、
2幕のネッサと絡むときのエルファバは、
全ての言葉に全て納得いく感情がこめられていて、
カッときて大爆発の小笠さんネッサの迫力も、
今までで(今日で小笠さん4回目)1番でした!

樋口さんが他の役者さんの力や魅力も最大限に引き出されてるようでした!
相乗効果ってやっぱり絶対ありますよね[ハート][ぴかぴか(新しい)]
それで思い出したのは、このとき芝清道さんサムが登場した時の「マンマミーア!」
☆8.2*芝さんサム登場!!!「マンマミーア」観劇レポ
http://memoires-du-son.blog.so-net.ne.jp/2011-08-02-1

この時は、元からすごかった樋口さんが芝さんの熱さに釣られて
更に熱くて素晴らしいドナになられて、
カーテンコールでは芝さんに飛びついて
だっこされちゃってたりしてましたが[黒ハート]
今日は樋口さんが引き上げていらっしゃる側だったと思います[るんるん]

「ワンダフル」のひとフレーズだけで空気を変えちゃったり!

For goodの前、「あなたはみんなから愛されたままでいてほしいの…!」
このセリフにこめられた色々な気持ちが客席にもビンビン伝わってきたし
この時点で山本さんグリンダの目からはもう涙…
ナンバーでは山本さん、エルフィーのパート聴きながら顔が崩れるほど大号泣されてました。

もちろん同じ2幕、樋口さんの歌唱力が最大限に生かされる
No good deedも言うまでもなく、アレンジもすごくて鳥肌ものでしたが、
上のような張り上げないナンバーでもぞわっとさせられちゃいましたよ[もうやだ~(悲しい顔)][ハートたち(複数ハート)]

カーテンコールも大盛り上がりで、なんとまだアンサンブルさんが
順番に出てくる段階で立ち上がるお客さんもいたほど!
私も、グリンダとエルファバが1回目に出てきたときにはもう立っちゃいました…!
2回目に幕が開いた時にはもうオールスタンディング、それから何度も続き、
千秋楽のようにお客さんみんなの拍手が合わさって 手拍子になって幕が開いたとき、
山本さんが涙ぐんでいらっしゃるのが印象的でした。

山本さんは、いつもぴょんぴょん横跳びしながら
両手バイバイで下手にはけて行かれるのですが、
最後の最後は樋口さんも上手にはけながら、
真似してちょっと横跳びしながら可愛く手を振ってて会場が沸いて終わりました[わーい(嬉しい顔)][ぴかぴか(新しい)]
樋口さん、ほんとギャップが~!

--
とりあえず、忘れないうちに樋口さんエルファバ中心にまとめました[黒ハート]
松島さんのフィエロも書きたいことたっっくさんあるので、また近々書き足します☆

前回のレポは書き終わってますのでよかったら(*^_^*)
☆3.30*観劇レポ「ウィキッド」最前列!!!
http://memoires-du-son.blog.so-net.ne.jp/2012-03-31
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