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1.22*観劇レポ「ボニクラ」千秋楽! [観劇レポ:ボニー&クライド]

1月22日(日)マチネ
ミュージカル「ボニー&クライド」
東京公演千秋楽
@青山劇場
S席1階K列サブセンター上手側

*cast*
ボニー: 濱田めぐみ
クライド: 田代万里生
バック(クライドの兄): 岡田浩暉
ブランチ(バックの妻): 白羽ゆり
テッド(ボニーの幼馴染の保安官): 中河内雅貴

ヘンリー(クライド父): 中山昇
シモンズ刑務所長: 芝崎健太
クロウソン看守: 戸室政勝
ジョンソン保安官代理: ヨウスケ・クロフォード
ファーガソン州知事: 徳垣友子
アンジェラ: 家塚敦子
クレア: 保科由里子
エレノア: 宇野まり絵
キャミー(クライド母): 明星真由美
ヘイマー特別捜査官: 岸祐二
牧師: つのだ☆ひろ
バド保安官代理: 戸井勝海
エマ(ボニー母): 池田有希子
シュミット保安官: 木場勝己


1月8日に開幕した、濱田めぐみさんの劇団四季退団後復帰作であり
日本初演の「ボニー&クライド」東京公演。
千秋楽の観劇レポです[ぴかぴか(新しい)]

約2週間の公演期間の間に計5回行きました。最高記録です(笑)
最後なのでぶっちゃけますが、
(ご気分を害しましたら…、というか害されると思います。ごめんなさい[たらーっ(汗)])
正直、作品としては全く好きではなく…
2回目からは退屈で退屈で仕方ないシーンもたくさんありました。
特に、牧師役と牧師の歌は、最後まで全っっく存在する意味が分かりませんでした。

四季の作品は…
たとえばマンマミーアは名古屋公演・大阪公演・静岡公演、
そして去年の東京公演と15回くらい観ていて
私が1番リピートしている作品ですが、
何度目でも退屈に感じるシーンなどなく、テンポにのっていて
ボニクラと同じ3時間でも本当にあっという間です。
アンサンブルさんでも、要らない役なんてないし、
また、要らない曲もないと思います。

そして何よりも、この「ボニー&クライド」という作品が
結局何を伝えたかったのか最後まで分からなかった。
頂いたコメントの返信にも書かせて頂きましたが、
四季の作品にはどの演目でもこれを伝えたい!っていう“spirit”があると思います。
男女の美しい愛だったり、悲哀だったり、家族愛だったり、友情だったり…
ただ単純に「元気をもらえる!」っていう作品もありますね。

そのspiritは必ず私の考え方や、もっといえば人生にいい影響を与えてくれましたが
ボニクラという作品から与えられたものって何もないです。
四季の俳優さんが素晴らしいのは分かっていましたが今回改めて、
四季の作品の素晴らしさ、演出の素晴らしさもよーく分かりました。

演出と言えば、シュミット保安官の演出(セリフ)が18日までに観ていたときと
千秋楽とでがらっと変わっていました。
もうほんとにラストの方で、今まではシュミット保安官が
「電話を盗聴しろ。落ち合う場所が分かったら待ち伏せだ。」
と言い、ヘイマー特別捜査官が「私が最高責任者だから口を出すな」
みたいなことを言い、保安官が「それはまた今度にしな。銃(何種類か)持って行け。」
と指示を出し、特別捜査官が「カメラも持って行け!」となっていました。

千秋楽はなんと、
特別捜査官が「電話を盗聴しろ」の指示を出し、すぐに「カメラも持って行け」と言い
保安官「カメラだと?!」
特別捜査官「保安官にはこの捜査から降りてもらう。私が最高責任者だ。」
と言って出ていき、
保安官はテッドに「またどこかでな…」と去っていくという…
完全に保安官は情けない感じに仕上がっていました。

意味が分かりません。
結局保安官は何がしたかったのでしょうか。
「この国の正義にかけて」犯罪者があがめられる時代にならないよう、
彼らを逮捕したかった。
で、このオチは何?
しかも、私が4回観ていたうちの解釈と対極なくらい全く違いません?
すごく釈然としなくてイライラしました。
せっかく保安官を演じていらっしゃる俳優さんは、
ボソボソ喋っているのにちゃんと聞こえるし、演技神だし、
とてもいい俳優さんだと思うのにもったいないなって思いました。


それでも…「金返せ」とまで思わず通ってしまった理由は
ただひとつ、濱田さんの歌の魅力だけです。
何度でも聴きたくなり、
そのためならお金も、退屈な時間を過ごさなくてはいけないことも惜しまず…

どれだけ『刑務所に戻りなさい』のナンバーで
アンサンブルさんのダンスの“美しくなさ”と合唱の汚さに腹がたっても
濱田さんの『How about a dance?』を聴けば「来てよかった」と心から思えたし、
2幕の牧師とアンサンブルさんが歌う『We are American』みたいな歌詞の曲の、
騒音のような煩さと歌詞の聞こえなさに腹が立っても
濱田さんと池田さんのリアルな母娘のやり取りに、
そして『Dyin ain't so bad』に魅せられて「また来よう」って 思えたんです。

だから、たくさんたくさん濱田さんの歌を聴けたので、
一応満足はしています[黒ハート]


千秋楽に関しては転換なども含め、色々アクシデントもあったのですが…
(というか、四季と比べて全体的に俳優さんのミスやトラブルが多すぎる気がします[失恋])

これまでのレポで散々細かいことは書いたので、特に書きません。

万里生くんクライド千秋楽が1番よかったです!!!
『車飛ばせば』とか、いつもがなりまくってた歌も
割と自然に本来のいい声で歌っいて
やっぱり上手いな~って思えました[黒ハート][黒ハート][黒ハート]
ウクレレを弾きながらの『Bonnie』は本当に最高だったし、
ボニーと、ボニーのお母さんに会いに行き、
封筒に入ったお金をはたき落とされるシーンで
池田さんが勢いあまったのか、普段なら封筒のまま地面に落ちるだけなのに、
今回は封筒からお札が全て出て散らばって
カフェのステージの下の方にも落ちてしまったんですけど、
あたかもこういう演出かのように寂しそうに1枚1枚丁寧に拾い集めて、揃えて、
封筒に入れて「あとは二人だけで」とボニーに言って
カウンターにお金を置いて出ていきました。

拾い集めている時間、かなり長かったんですけど、
そのまま泣いているようなボニーのお母さんと、
そのお母さんを見つめるボニー、そして客席の沈黙と、
クライドがお金を拾い集める音があわさった緊張感が
すごくいい味を出していて、
初見のひとなら絶対ハプニングとは思えなかったと思います。
万里生くんのアドリブに脱帽でした[ぴかぴか(新しい)]

そのあと、お母さんがグラス落としちゃったりもしてましたが
それもあまりの哀しみに手が震えて手元がくるったように見えたし…
このシーンで2つもアクシデントがあったけれど、プラスに働いていました!


濱田さんは、明日からの公演の喉のことを気にしなくてもいいせいか、
それとも感情がすっごく入っていたのか、
悲鳴や泣くところ、クライドと言い合うところ、
1幕ラストの「クラーーーイド!!!」のところとか、
いつもよりもすごい喉からぎゅーって叫んでいる感じで、
そんな濱田さんの声、初めて聞いたのでびっくりしました。
全体的に感情が先にある感じで、千秋楽はすごい感情表現の振り幅が大きかったです。

たとえば、『映画スター』のナンバーや詩を読む前、『Bonnie』を聴く前、
「魅惑的なブロンドだって~っ!」などのウキウキ具合、
『先の見えない世界』でのイラつきっぷりや
詩を「つまんね」って言われた時のキレっぷりや泣きっぷり…etc

そして『Dyin ain't so bad』では歌いだしは心配になるくらい
崩れそうな顔で泣くのをこらえて歌っていました。
だからか、若干音程とかはいつもより安定していなかったけれど
表情からものすごい想いが伝わってきました。


カーテンコールはとっても盛り上がって、
濱田さんものすっごい可愛かったです(笑)
さっきまでのボニー、誰?って感じでした[わーい(嬉しい顔)][黒ハート]

金色のキラキラの光が紙吹雪のように舞台に上から落ちてきて
「つかめなーい!」って感じではしゃぐ万里生くんとはしゃいだり、
隣に並ぶ木場さんが、何度も呼ばれてヨロヨロしているのを
「早く~!」って感じで笑いながら手まねきしたり、
何回目かで出そびれた中河内さんを笑ったり、
最後のカーテンコールに呼びたくて、下手の方まで手で望遠鏡を作りながら
スキップするようにぴょんぴょんと演出家を探しに行っちゃったり、
万里生くんと恥ずかしそうにがっつり抱き合ったり[るんるん]


そうそう、挨拶も濱田さんでした。すごい歓声と喝采でしたよ~!
だいたいこんな感じ↓↓↓

「本日はご来場頂きありがとうございました。
1月8日に開幕したこのボニー&クライドは今日、東京公演千秋楽を迎えました。
あとは1月28日29日に大阪で2公演を残すだけとなりましたが、
またこのメンバー全員で絶対に戻ってこれたらと思っています。
頑張りますのでどうぞよろしくお願いします!
暖かいご声援と愛を、本当にありがとうございました!」

愛を、っておっしゃるところが好き!(笑)

それからも何度もカテコ続き、1度だけ出演者のみなさんに促されて万里生くん抜きで
濱田さんが一人で前に出てお辞儀した時の会場の沸きっぷりがすごかった~!
最後はボニーでは初、久しぶりの濱田さんの投げキスも見られました(*^_^*)[黒ハート]
なんとなく恥ずかしそうだったからか、笑いも起きてました(笑)


ミュージカルミーツシンフォニー(⇒http://memoires-du-son.blog.so-net.ne.jp/2012-01-12 )
を入れて、この2週間は6回も濱田さんにお会いできて、
ほんとにしあわせでしたっ[ぴかぴか(新しい)]
3月のジキハイまでこの幸せを大切に、
学生の本分(2月は学科試験期間[失恋])に励みたいと思います…(笑)


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舞台写真、「ボニー&クライドセット」も「濱田セット」も買っちゃった(#^.^#)
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1.20*観劇レポ「ボニー&クライド」4回目 [観劇レポ:ボニー&クライド]

1月18日(水)ソワレ
ミュージカル「ボニー&クライド」
@青山劇場

*cast*
ボニー: 濱田めぐみ
クライド: 田代万里生
バック(クライドの兄): 岡田浩暉
ブランチ(バックの妻): 白羽ゆり
テッド(ボニーの幼馴染の保安官): 中河内雅貴

ヘンリー(クライド父): 中山昇
シモンズ刑務所長: 芝崎健太
クロウソン看守: 戸室政勝
ジョンソン保安官代理: ヨウスケ・クロフォード
ファーガソン州知事: 徳垣友子
アンジェラ: 家塚敦子
クレア: 保科由里子
エレノア: 宇野まり絵
キャミー(クライド母): 明星真由美
ヘイマー特別捜査官: 岸祐二
牧師: つのだ☆ひろ
バド保安官代理: 戸井勝海
エマ(ボニー母): 池田有希子
シュミット保安官: 木場勝己


4回目のボニクラの観劇レポです[黒ハート]
前回の記事にちらっと書いたように、
濱田さんと池田さん以外、メインキャストの皆様かなりお疲れな感じでした[あせあせ(飛び散る汗)]

オケとのズレもかなり多くて、アウフタクトから歌が入って、
小節頭で合うところがたびたびズレていたり。
同じ大学の友達と言ったのですが
「歌の途中で会話とかやり取りがあるときは、ずっと同じ音形(小節)を繰り返して
終わる前にピアノのグリッサンド(合図代わりかな)で歌の続きに行くよね~」
と初見で気づくあたり、音大生…(笑)
あたし何も考えずに聴いてましたが[わーい(嬉しい顔)][あせあせ(飛び散る汗)]


万里生くんは声枯れちゃってて歌は今回が1番やばかったし、
1幕は派手にセリフも間違えてました…
「金を奪ったら、すぐにほく……あー…
他の週に高飛びしよう。北西部あたりがいい。
警察は州をまたいでは追ってはこれない。」
ってなっててすっごいハラハラしました。

いろいろあったけど、
♪弾をこめて、ぶちかます…  んだーー!
は最後のロングトーンが途中から完全にひっくり返って
がなってごまかしてたのはアウトだと思いました…


2幕では、安定の白羽さんブランチまで、
岡田さんバックのセリフにかぶって言ってしまったり
岡田さんの「ここには俺の望むものなんてなにひとつないからな!」が
ぐっちゃぐちゃになっていたり><

文屋:逮捕できない理由についてお聞かせ願いますか!
州知事:そうね、逮捕「できなかった」理由でもいいかしら。

が、
文屋:逮捕できない理由についてお聞かせ頂けますか!
州知事:そうね、逮捕「できない」理由でもいいかしら。

と、…ん?という感じになってしまったのも…。


「ボニーが雑誌に…サインをしたようです」は、
言った警察が間を取りすぎたのか、バンドが早かったのか、
音楽がかぶり、「サインをしたようです」が全く聞こえず。
友達に「あそこなんて言ってたの?」って聞かれました(;_:)


それもこれも…
すべて濱田さん&池田さんが帳消しにしてくれました[ぴかぴか(新しい)]
本当にどんどんリアルな母娘にしか見えなくて!

「ボニクラのブログ」で、出演者さんがローテーションで書いていた記事、
池田さんは(⇒http://ameblo.jp/bonikura2012/entry-11115465457.html )
『めぐボニーと世界で一番の母娘になりますよ!乞う御期待です!劇場でお待ちしてます!』
と、書いていらっしゃいましたが、本当にその通りになっていると思います[黒ハート][黒ハート][黒ハート]

池田さんご本人のブログに衝撃の事実[がく~(落胆した顔)][どんっ(衝撃)](⇒http://www.tibetronica.com/yukiko/chi_tian_you_xi_zi_jia_shesaito/Blog/entori/2012/1/15_zhen_shuna_qito_qinoii_chang_fu.html )
濱田めぐちゃんや田代万里生くんなど、才能ある素晴らしい仲間に出会えたことにも感謝!
めぐとは母娘としてがっつり芝居もやらせてもらって、
毎日一緒にDVD見ながらコアリズムでウォーミングアップして、ああ、楽しいなあ。
実質2歳しか違わない私達だけど、私、めぐの母親で本当に良かった。

2歳しかってほんとにびっくり!!!
すごいっ。

2幕のあの例の二人のシーンでお母さんがボニーにすがりついて、
「行っちゃダメなの!お願い!いっしょにいて!」
振り絞るように叫ぶ声、観るたびに迫力が増していて、
自分も身を裂かれるような痛みを感じてしまいます…
あまりにもすがりつく力が強かったのか、濱田さんも声を挙げながら抵抗していました。

去っていくとき、いつもは「また会えるから…」だけですが、
今回は「また会えるから…ね、必ず…」と言っていて、
自然に湧き出たようなその言葉にものすごいリアルを感じました。


そして、Dyin ain't so bad…
ピアノのイントロが終わってから、
いつもの3倍くらいすごく長い時間をかけてから歌い始められて…
ふっと出た声という感じでしたが、本当に綺麗でそこだけであたし涙目。

最初、歌い始めてからも座ったまま銃をこすっていて、
『♪運命のままにあなたと…
それほど強くはない~♪』
あたりで立ち上がって、銃をふいていた布を乱暴に投げ捨てていました。

1番盛り上がる、『♪誰か教えて あたしに~  ひとりきり 残されるよりも』のところは、
ひとりきり…のところで思いっきりrit.をかけて
引き延ばして歌っていらっしゃいました。

ラストの
『♪それだけでいい 運命のままに…』
のあと、ふっと笑ってから
『♪あなたと…』
その笑いにもうなんとも言えないくらい痺れました…
もちろん、この日1番の拍手が送られていて、クライドとバックが帰ってきた
合図のノックの音が聞こえないほど!

ボニーでは、濱田さんいろいろな箇所でリアルに涙を流しているけれど
この歌では意外と?泣かずに歌っていらっしゃいます。
でも、歌い終わった後のピアノの後奏のあと、
すっと上を向いて立っているときの目がキラキラしていて本当に綺麗。
今回は客席が何色に見えていたのか気になります*


ものすごかった2幕について一気に書いてしまいましたが、
その他、気づいたことを箇条書き[ひらめき]

・最初のナンバー「映画スター」のラスト、上手側でボニーが歌ってて、
濱田さんしか見ていないから気付かなかったけれど、
歌いながら下手側でクライドと警官が意外と派手に取っ組み合っていて、
そこで脱獄したんだ!って4回目にしてやっと気づいた[ふらふら]

・「先の見えない世界」の前、お母さんにラジオを切られて
いま行くって行ってるでしょ!んぎゃああああ
ってなってた(笑)

この曲、大好きな濱田さんの引っかけて歌う‘めぐ節’がいつになく全開だった!
引っかけてるところの前に*をつけると、こんな感じ。
♪*こんな*とーこで
立ち止*まーってる
おーなじ*こーとの
繰りか*えしだわ
あたし*を し*ば*ら*ない*でー*

で、♪何も変わらないないないなぁあああい!
←「ない」がいつもより2~3個多かった気が[ひらめき]

『♪あたしのものなのに
(小さく)あーもう…
♪準備はできたーのに!』


・テッド「アップルパイが美味しそうだね」
ボニー「あー出来合いよ[手(パー)]
は、今までボニーが謙遜してる感じだったけど、
今回は「えー出来合いよ?(-_-;)」って「出来合いのアップルパイを誉めるなんて何言ってるの?」
って感じに言ってて、テッドが気まずそうに笑ってた。

・刑務所でボディチェックされているときに上半身を触ってくる刑務官の両手を
ぱっと掴んで放り投げるところ、すごい好き!

・ボニーが車をバックで運転するシーン、一瞬だけど目がマジです!

・万里生くん、死ぬときに首振りすぎな気がします…



結構いろいろアクシデントやミスが目立った舞台だったし、
客入りやお客さんのテンションも日曜より悪いように感じていたので
カテコ心配でしたが、まさかの今までで1番回数多く、スタオベでひゅーひゅーと歓声まで!
大盛り上がりでした\(^o^)/
特に、濱田さんが1人でお辞儀するときの拍手の大きさときたら!!!
アイーダやドナのとき、そして(関係ないけど笑)高井ファントム様に
カテコで送られるときの拍手に匹敵していました。


私にしてはかなり通いつめましたが、
22日(日)でいよいよ千秋楽。
また観れることを願いますが、一応あさってがラスト・めぐボニーだなんて寂しいなあ[もうやだ~(悲しい顔)][失恋]

用事があって今日から帰省していて、明日は久しぶりにウィキッドを観て、
明後日早朝に新幹線で移動して渋谷に駆けつけます!(笑)

☆1.15*ボニクラ2日連続観劇♪
http://memoires-du-son.blog.so-net.ne.jp/2012-01-15

☆1.10*観劇レポ「ボニー&クライド」観てきました!!! 
http://memoires-du-son.blog.so-net.ne.jp/2012-01-10
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1.15*ボニクラ2日連続観劇♪ [観劇レポ:ボニー&クライド]

魅惑的な」濱田さんの誘惑に勝てず、(観劇した方にしか分かりませんね^^;)
この週末は2日連続でボニクラに行ってきてしまいました!
同じ演目を2日続けて観たのは初めてです…(笑)

1月14日(土)ソワレ&1月15日(日)マチネ
@青山劇場
ミュージカル「ボニー&クライド」


*cast*
ボニー: 濱田めぐみ
クライド: 田代万里生
バック(クライドの兄): 岡田浩暉
ブランチ(バックの妻): 白羽ゆり
テッド(ボニーの幼馴染の保安官): 中河内雅貴(14日)、藤岡正明(15日)

ヘンリー(クライド父): 中山昇
シモンズ刑務所長: 芝崎健太
クロウソン看守: 戸室政勝
ジョンソン保安官代理: ヨウスケ・クロフォード
ファーガソン州知事: 徳垣友子
アンジェラ: 家塚敦子
クレア: 保科由里子
エレノア: 宇野まり絵
キャミー(クライド母): 明星真由美
ヘイマー特別捜査官: 岸祐二
牧師: つのだ☆ひろ
バド保安官代理: 戸井勝海
エマ(ボニー母): 池田有希子
シュミット保安官: 木場勝己



席は、14日(土)はS席1階XC列のセンターブロック上手寄り。
15日(日)はS席1階N列のセンターブロック下手寄りでした。

…日曜って19列目だったんだ!!!
そんなに後ろな感じしなかったし、段差がついてると見晴らしがよくて
3回目にして初めて全体が見れたかもです(笑)
ただ、濱田さんが出ているときは表情が見たいので、ずっとオペグラで見てました。
改めて、ほんっとボニー出ずっぱりですね~!
腕が痛かったです[わーい(嬉しい顔)][あせあせ(飛び散る汗)]

そして…
2公演連続で見ても、やっぱり舞台ってナマモノだから
日々進化し続けてるんだなあって思いました。もちろんいい方に!

ボニクラ初のナンバーごとにレポです[黒ハート]


1幕
☆映画スター /ボニー、クライド
ボニーのソロで幕が開きます。
♪写真撮られてもオッッケー!
♪週に30ドルって!ジーザス!
とか、ところどころすっごいツボ[わーい(嬉しい顔)][ハートたち(複数ハート)]
投げキスもcute!

捕まったクライドとの掛け合い、ボニーのパートを耳で追ってたら
「♪クララになれたらステキ いまは違うけど
クララになりたいの 夢はスターよ♪」
みたいな感じの繰り返しでした[ひらめき]

段々衣装を脱がされて現実に戻っていき、「ああ~…('_')」って顔になってました(笑)


☆先の見えない世界 /ボニー
ほんとこの曲すかっとします!!!
濱田さんの歌唱力を堪能できるナンバー[ぴかぴか(新しい)]

順番とかちょっと違うけど、こういう歌詞のとこ…
『♪着飾っても写真撮っても曲作っても髪型変えても何も変わらない
なーにも変わらないないないないなぁあーい!!!』

ここの「なーい」ではめちゃめちゃごねてて、

酔っぱらいのお客さんに絡まれたあとの
『♪冗談じゃない じょ↑だんじゃなぁい』
は、吐き捨てるように超かっこいい!
なんかこの辺はドナを思い出します。

例の1番高いところがある
『♪夢じゃもう我慢できない 待ちきれない
ぞくぞくさせてよ たった一度の人生 あたしのものだから』
はダイジェスト動画でも思ったけど、腕のちょっとした振付がmoney×3に似てるし。

土曜日は若干上がりきってなかったけど、日曜日の「夢じゃもう↑」の高いGのところ、
すごくキレイにすこーんと出てて感動しました☆


☆世界は俺を忘れない /ボニー、クライド
歌よりも、ここのシーンは二人のセリフのやり取りが好きです。
息ピッタリです!
日曜日はお客さんのノリがすごく良くて、
「ねーそれうちの車。いまあなたが盗もうとしてる」
で、もぐら叩きのもぐらみたいに顔だしたクライドに笑いが起きてました[ひらめき]

クライド「綺麗な横顔だ。それに笑顔も」
ボニー(ふっと笑って)「サンクス」
クライド「言われ慣れてるんだろ?」
ボニー「まあね」
(クライド間髪入れずに)「俺も!」
そのあと数秒顔見合わせて吹き出す
←ここのやり取りがたまらなく好き!
ここで恋に落ちたのかなあって[るんるん]

「あたしの顔が銀幕を飾り、詩は雑誌を飾るの!ポエトリーバイ ボニーパーカー…」
←ここもたまらなく好き(笑)


☆刑務所に戻りなさい /バック、ブランチ、美容室の女性たち
白羽さんも岡田さんも好きだけど、この曲はほんと嫌い…
前回も書いたけど、ふざけてるみたい…
アンサンブルさんの合唱は汚いし[あせあせ(飛び散る汗)]
どうしてプロで、全く違う音程で歌ってる人がいるの…?
んー…


☆How about a dance? /ボニー
☆こんな時に… /ボニー、クライド
この2曲は数少ない、ボニーのリラックスした力を抜いた綺麗なナンバー。
How about a dance?の濱田さんのファルセットの美しさ、ほんとに心地よいです。
ラストの「♪your hear----t」で倚音を引っかけてから上げて伸ばすのがすごく好き!
万里生さんも、がなってないナンバーのときの歌声は本当に素晴らしいです。
「こんな時に…」の切ない歌いだしの表情も、カッコよくて好き。


☆車を飛ばせば… /バック、クライド
あーー…だからがならないでってば~!(;_;)笑
バンドの音量がすごくて迫力ありますよね。
X列だと座席に振動が来てたほどでした。

あ、土曜日この曲のあとのブランチ&バックの2階の家でのやり取りで
ボニーの「仕事を探して働こう!」が
「しごそ!仕事を探して働こう!」ってなってました[わーい(嬉しい顔)][あせあせ(飛び散る汗)]
濱田さんが噛んだの初めてみたと思います!
日曜日はそこ、くっきりおっしゃって(た気がし)ました(笑)


☆やつより上手くやれる テッド、クライド
キー高めの曲だけど、中河内さんも藤岡さんも楽々歌ってらっしゃいます[ぴかぴか(新しい)]
計5回の観劇になる予定のボニクラ、
藤岡テッドは日曜だけで、あとの4回は全て中河内さんです。
藤岡さんは、中河内さんよりイケメンじゃないけど歌声さすがで演技も細かく、
不器用な愛と誠実さがすごく伝わってきました。
ただ、歌詞とセリフは中河内さんのほうが聞き取りやすかったです。
後半のクライドとテッドのデュエット、すごく好きです[黒ハート]
しつこいようですが、万里生くんはバラードのときのあのいい声で、
ロック調の曲も自然に歌ってほしい…


☆人は愛する人を愛す /ボニー、ブランチ
ボニーのお母さん役の池田さん、すっっごい上手いですよね。
セリフももちろん開口じゃないのに聞きやすいし、演技もピカイチだと思います。
日曜は、ナンバーの前のボニーとのやり取りで、
セリフを言いながら声が震えていらっしゃるほどでした。
そこで「お父さんを囚人なんかと二度と比べないで。もっとまともな人を愛しなさい!」
って言われたボニーが号泣したあと、
横を向いたままワンフレーズ『♪心の命ずるまま ひとに何を言われても…』
(…あー出だししか思い出せなくて苛々する!)を歌い、
白羽さんのソロワンフレーズのあと正面を向いて二人でサビ
(♪愛するひとを人は愛すの~)に入ったと思うんですけど、
その正面を向いた瞬間、日曜の濱田さんは尋常じゃないくらい
涙を流していてびっくりしました。

ここのデュエット、濱田さんが上を歌って完璧な3度でキレイにハモってて、
メロディも美しいから耳にずっと残るし、大好きなナンバーのひとつです。
なのに、『♪えいえんに生きるために~』というところで毎回、
「四季なら♪えええんに生きるために~か…」という雑念が入ります…(笑)

リプライズの濱田さんのソロ、ppの高音が本当にキレイで泣けます。
日曜は、ここも歌いながら涙がポタポタ落ちるくらい泣かれてて、
お母さんが「ほんっとに綺麗よ!ママの若い頃そっくり!」
って言いながら涙を指でふいてあげてて、それに泣けました←

書いてて気付きましたが日曜日は、
やっぱり全体的にすごい出演者の皆さんの感情の高ぶり方がハンパなかった気がする…!
さっきも書いたように、お客さんの反応も良くてナンバー後の拍手も大きかったし[ぴかぴか(新しい)]


☆準備はできた /クライド
なんだかんだでこの作品で1番恐いの、この刑務所のシーンだと…。
初めて観た時以外、見ていられなくていつも目を伏せてしまいます。
万里生くん、ここほんと迫真ですごいけど…!

濱田さん、ボディチェックで刑務官を誘惑した後の
身ぶるいと手の拭き方がどんどんオーバーになってて面白いです(笑)


☆世界は二人を忘れない /ボニー、クライド
1か所ずっと聴き取れなかった歌詞があって、やっと分かりました[ひらめき]
『♪いつか二人の名前の付いた ハイウェイ飛ばしてやる』を
ずっと『♪いつか二人の名前の付いた ハイレイト ばしてやる』…って聞こえてて
気になってました…
ハイウェイ=高速道路か!ってスッキリしました(笑)

万里生くん、こういうロック調のアップテンポの曲だと喉に引っかけるというか…
とにかく怒鳴る感じで歌っているので、(お上手なので嫌ではないんですけど)
常にお腹からの声で、喉ではなく鼻腔から出ているような耳にも喉にも優しい声で
歌っている濱田さんとのデュエットだと、系統が違う歌手が一緒に歌っているようで…
極端な話、昨年の紅白の秋川雅史さんと夏川りみさんのデュエットみたいに
すごく2人の声がミスマッチに聞こえるときがあります[あせあせ(飛び散る汗)]

my初日の11日は、クライドが銃を投げて車に落ちてしばらくしてから爆発したので
何があったかよく分からなかったんですけど、
ちゃんと土日は投げて落ちた瞬間バーン!と爆発、
ボニーの悲鳴のような「クラーーイド!!!」となってたので
こっちが正しかったんだと思います。


2幕
☆もう戻れない /クライド、ボニー
1幕の最後の、警察を殺してしまった瞬間にぱっと戻り、
二人が歌う超ハードなナンバーです。

すごいアップテンポですごい音程が飛ぶ曲で、
ボニーの『♪あなたと行けば仕方ないわね~!』とか難しそうですが
余裕でパワフルに歌いあげてくださるので、すかっとします!
特に日曜の濱田さん、万里生くんのワンフレーズのあとの歌いだし、
マイクがハウリングしそうなくらいの
ものすごい声量で『♪終わってなんかないー!落ち着いてクラーイド!』
と来たので頭がじんじんしました!!!

そしてラストの『♪ふたり、ふたり、ふたりーの旅は~~!!!』
は、迫ってくるようにぐわーっと来る感じがたまりません。
何回でも聴きたいのでCD出してください(笑)
どれだけ早口でまくしたてるように歌っても、
濱田さんは歌詞がクリアに届いてきて凄いなあって思います。


☆未来へと続く道 /クライド、ボニー
伴奏の音型はずっとD-Cis-C-H-C-Cis-D-Cis-…とすごくシンプルで、
歌のメロディも付点の決まったリズムが続いているだけなので
初めて人を殺してしまった二人の、もう開き直ったような気分や憂鬱さが伝わってきます。
ラストも、『♪ボニーエン…クラ~↓イド』って下がるし。

直後の銀行強盗のシーン、日曜日は万里生くん言い間違い?なぜか笑いが起こってました[あせあせ(飛び散る汗)]
「じゃあ俺たちは金のない銀行に、ぎn…強盗に入ったっていうのか?!?!」って。

クライドが銀行員に腕を撃たれて倒れたときに銃を落としちゃってて、
そのクライドに銃を投げたのはボニーってことに3回目でやっと気付きました!
その銃でクライドは銀行員を撃ったから、銀行員を殺したのは実質ボニー…?


☆Bonnie /クライド
ボニーが、クライドの腕の手当てして服着せてるときに「いたっ」て言われて、
「ごめんっ!ごめん…」っていう声がほんと女の子!(笑)
あ、あと「ねーこの雑誌みたあ?!あたしのこと、魅惑的なブロンドだってー!」
←濱田さん、日曜は特に超テンション高めではっちゃけてて、
飛び跳ねて去ってったのも超かわいかったです!!!

万里生くん、ウクレレのコードも暗譜しているなんてさすがですよね><
濱田さん、今回の2回とも歌を聞きながら涙を流してました。
どんなボニーの気持ちになっていたのかな…


☆いつのまにか /エンマ(ボニーの母)
また日曜のことなのですが(^_^;)
池田さんが半端なかったです。
ボニーをひっぱたいた後、「ママはとっても耐えられないの!
あなたがいつ、どこで殺されてもおかしくないって状況に!」みたいなセリフがあるのですが
その言葉の声にぶわーって鳥肌がたって、気付いたら涙がこぼれていました。
ボニーの「殺される前に、生きてるから。」
って、ボニーとクライドの人生を全てを表している言葉ですよね。
でも、そんな言葉とともにお母さんを置いていくボニーに、
すごくもどかしさを感じたほどでした。
ナンバーが終わった後、クライドが置いて行ったお金を投げ捨てて、
このシーンは終わり転換に入りますが本当に拍手がすごかったです。


☆死ぬのもそれほど悪くない /ボニー
もうこの曲になると、「待ってました!!!」って感じです!
濱田さんの“Dyi'n ain't so bad”は、
土曜は、初観劇の時よりもずっとずっとパワーアップしていると感じ、
こんな奇跡のような素晴らしい歌唱にはもう出会えないかも…
と思うくらい感動したのですが、
日曜はまた、「今回が1番いい!」って思いました。

他の方のブログでも読みましたが、
このシーンの濱田さんは何かオーラがもう違うんです。
土曜は上手側で3列目ということで、
ナンバーの前にブランチと言い合うシーンが本当に目の前で、
表情が肉眼ですごくよく見えました。

「じゃあ、あなたはなぜ、ここに?」
「そんなことで時間を無駄にしないでブランチ」←ここ好き。
「あなたはそれで満足してる?」
「他の人はどう?ただ死んだように歩き回ってるだけ。」
セリフの一言一言と目の表情だけでぞくっとしてしまうほど!

目を閉じ、銃に額をくっつけて祈るように
『♪一人きり 残されるよりも…』
と歌いだし、途中から詩を書いているうちに
自分の想いが抑えられなくなり、
『♪生きてる意味を 誰か教えて あたしに 
ひとりきり残されるよりも 二人で死ねるのならば
それだけでいい 運命のままに…』で気持ちが爆発しているように感じました。


☆世界は二人を忘れない(リプライズ) /ボニー、クライド
超ゆっくりから始まって、段々accelerandoしていってMAX!がたまらないです。
最期のクライド、11日は何度も帽子をかぶり直していて「…?」って感じだったけど
土日は1度ぎゅっと押し込むようにかぶっていてスマートでした[ぴかぴか(新しい)]


11日も、土曜も、(カテコがしつこいと言われている四季と比べると特に)
すごくあっさりとカーテンコールが終わってしまったのですが、
日曜の盛り上がりはすごかったです!
いつも終わる2回ほどではまだまだ…って感じで、
3回目で私も含めちらほらスタオベするひとがいて、
4回目ではオールスタンディングでした!
なんだかすごくうれしかったです(笑)



レポ完成☆1.17.tue


☆前回のレポ
1.10*観劇レポ「ボニー&クライド」観てきました!!!
http://memoires-du-son.blog.so-net.ne.jp/2012-01-10
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1.10*観劇レポ「ボニー&クライド」観てきました!!! [観劇レポ:ボニー&クライド]

ミュージカル「ボニー&クライド」
2012年1月10日(火)マチネ
@青山劇場
S席1階XB列センターブロック内下手寄り

*cast*

ボニー: 濱田めぐみ
クライド: 田代万里生
バック(クライドの兄): 岡田浩暉
ブランチ(バックの妻): 白羽ゆり
テッド(ボニーの幼馴染の保安官): 中河内雅貴

ヘンリー(クライド父): 中山昇
シモンズ刑務所長: 芝崎健太
クロウソン看守: 戸室政勝
ジョンソン保安官代理: ヨウスケ・クロフォード
ファーガソン州知事: 徳垣友子
アンジェラ: 家塚敦子
クレア: 保科由里子
エレノア: 宇野まり絵
キャミー(クライド母): 明星真由美
ヘイマー特別捜査官: 岸祐二
牧師: つのだ☆ひろ
バド保安官代理: 戸井勝海
エマ(ボニー母): 池田有希子
シュミット保安官: 木場勝己



もう本当に、2列目の真ん中というすごく近くで…
最初に濱田さんが出ていらしただけで「また舞台に立つ濱田さんにお会いできた…!」
という感動で、涙が出てきてしまいました…

歌唱力ももちろん健在…なんていうものではなく
昨日の記事にも書いたこの動画(⇒http://youtu.be/YK9BqPloEU4 )にもある、
「先の見えない世界」でhi-Gを楽々地声で出してしまうだけでなく、
どれだけパワフルに声を張りあげて歌っても
決して割れることなくぐんぐんと響いていき、
バラードでの静かに歌う高音域も本当に美しくて、
ずっとずっと聴いていたいほどでした。

濱田さんが、圧倒的な歌唱力をお持ちだということは言うまでもないのですが
更にパワーアップされていたように感じました。

そして演技も…
もちろん、一回りも違う万里生くんとの年齢差が全く気にならなかった
と言ったら嘘になりますが、それを上回る演技力がさすがでした。

ボニーは「有名になりたい!」と無邪気に女優に憧れ、
無邪気で純粋だからこそ「悪いことがカッコイイ!」と
誰でも持ったことのある気持ちからクライドに惹かれていき、
やがてそれが本当の愛に変わっていくという様子…
全てに共感ができました。

何より、濱田さんが1番お得意なのでは?と私が勝手に思っている(笑)、
哀しみ・苦しみを表現するシーンや歌は
「女優・濱田めぐみさんがボニーの苦しみを表現している」のではなく、
そこに本当にボニーパーカーという女性がいて
「クライドに本当に会いたくて会いたくて苦しんでいる」
「クライドともし別れるくらいなら死んだ方がマシと切々と訴えている」
ようにしか見えないほどでした。

「アイーダ」のときのように、
観客にこれがお芝居だということを忘れさせちゃうような…
そんな圧倒的な表現力に心が震えました(;_;)


「人は愛する人を愛す」は、
愛しても“普通”の幸せは得られないバロウ兄弟を愛してしまった
ボニーとブランチ、二人のデュエットナンバーですが
二人の声が綺麗に溶け合って美しく、
そのあとのソロのリプライズでは濱田さん、
本当に文字通り「滂沱の涙」を流しながらの熱唱でした。


また、下にリンクするチケットぴあのニュース記事にも書いてあるのですが…

「新しい出発」元劇団四季の濱田めぐみ、主演ミュージカルが開幕
http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201201100009

2幕でクライドの兄(バック/中河内雅貴さん)の奥さん(ブランチ/白羽ゆりさん)に
「クライドは捕まったら殺されてしまう!あなただって!本当は恐いはずよ!」
と、隠していたけれど本当はボニーだって
持っていたに違いない本心を言われ、磨いていた銃を置き、
歌いだすバラード『死ぬのもそれほど悪くない』は、
Youtubeにアップされている製作発表の時よりも歌い込まれているというだけでなく、
痛いほどに目の前から感情がビンビンと伝わって来て、本当に切なかったです。
感動した、というより圧倒されました。

まだ開幕して間もないので、ほとんどのナンバー後の拍手は
「ここで拍手..して…いいのかな…?」
って客席ためらいがちな拍手だったのですが、
この曲のあとは後奏が鳴りやむ前から自然に拍手が沸き起こりました[ぴかぴか(新しい)]

まさに、上の記事にあるように
『情感たっぷりのバラードナンバーで濱田めぐみここに健在、といわんばかりの熱唱、劇場空間を圧倒していた。』
凄まじかったです!!!

濱田さんご自身も、終演後のアフタートークイベントで
1番すきなナンバーにこの曲を挙げられていました。
その話はまた後ほど[ハート][ぴかぴか(新しい)]


と…
とにかく、濱田さんは本当に素晴らしかったのですが…
作品自体がすごくすごく長くて…。

まあ、14:00開演で17:05終演だったので
ウィキッドなどと比べてそこまでべらぼうに長いわけではないのですが、
1幕はすべて照明が消えてガラガラガラーっとやる昔ながらの暗転が多く、
曲も「ここでこれ、いる…?」みたいな長い歌が何曲もあったり..と、
90分が時間以上に長く感じてしまいました。
1幕終わりは「終わったの?」とあいまいな感じで微妙な雰囲気でしたし。

かと思えば2幕は、辻褄合わせのような感じがしないでもなく[あせあせ(飛び散る汗)]

また、上記のぴあの記事に書いてある
『悲劇的なシーンでもカッコよくスウィング・ジャズ調の楽曲がかかるなど、作劇的にも面白い。』
は、正直面白くないよ…って思いました。


たとえば、ブランチはバックを心から愛していて、
「バックにはクライドのように破滅の道を歩んでほしくない」
「貧しくても、逃げも隠れもせず一緒に生活できるだけでいい」
と本当に願っている女性だということは全編を通して観て分かったのですが、
最初、クライドといっしょに脱獄してきたバックに
「刑期を終えて、まっとうな生き方をするために刑務所に戻って」
と願いブランチが歌うシーンは、本当にブランチはそう望んでいるのに
「ケイムショにっ もどりなっさぁああ~い♪」
というポップでふざけた雰囲気の歌で…(笑)

私はその音楽の感じから、
ブランチも実はバックが脱獄して戻って来てくれたことを喜んでいて、
クライド派なのかな、って間違った解釈をしてしまいました[がく~(落胆した顔)][あせあせ(飛び散る汗)]


そんなわけで、演出と作品にはあまり満足はできませんでしたが
濱田さんをはじめとする出演者の方たちは素晴らしい方が多くて
「ボニクラ」に感動した、というよりは
俳優さんたちのお力に感動させてもらいました[るんるん]


お人形さんのように美しい白羽ゆりさんは、美しいだけでなく
セリフの声も舞台のひと!という感じのお声で演技もすごく好みでした。
高音は裏声になってしまう感じで地声が響く方でしたが、
全てが安定していらっしゃいました。

お相手のバック役の岡田浩暉さんは、
ほんとにはっちゃけて明るく超好きなキャラでした!
万里生クライドが、
「おい見ろよ今日の新聞!新聞!…(ズボンのポケットをめちゃめちゃ探しながら)
あれ…新聞どこだ?(←素)…あっあった!新聞!これ見ろよ!」
ってなったときに(四季じゃありえませんね笑)、
「びっくりさせんなよ…」って言ってましたヽ(^o^)丿
夏のブロードウェイミュージカルライブでも拝見して、
歌のお上手さも知っていましたし、今回かなり好きになりました[黒ハート]

テッド役の中河内さん、初めて拝見しましたが
テニミュ出身なんですね!どおりでイケメン!
歌も演技も申し分なくセリフもお上手[るんるん]
あっ…ツノダさんとアンサンブルさん以外は、
全然歌詞やセリフ、大丈夫でした[わーい(嬉しい顔)][手(チョキ)]

ツノダさんって、有名なひとだって母は言ってましたけど私は初めてお名前聞きました。
控えめに言って、ほんとにジャイアン歌唱でおひとりだけ場違いでした。


そして、濱田さんともうひとりのタイトルロールの田代万里生さん!!!
いやああ~[ぴかぴか(新しい)]
よかったです!!!

あの音域の広~~~~いロック調の曲を、
藝大で、バリバリクラシック出身の方があれだけ喉声も使いつつ歌うのが
どれだけ大変か…もうあっぱれでした!
しかも経歴、3歳からピアノ、7歳からヴァイオリン、13歳からペット、
15歳から声楽家の父から声楽を..って半端ないですね!
マリオデルモナコからお名前とってるなんて…
もう生粋の音楽一家なんでしょうね!軽く嫉妬です(笑)

基礎と音感があるからこそ、あれだけ喉を使っても潰さず、
クラシックが耳慣れていると妙に感じる現代的な音程でも完璧にとれるんでしょうね(>_<)[ぴかぴか(新しい)]
素晴らしかったです!
ただ、あとほんの少し、ロック調の速い曲で「いまなんて言った…?」
って感じがないと嬉しかったです(^_^;)


予想外にラブシーンが多くてビックリしたり、
どしょっぱつ、ボニーが紺のスリップドレス1枚になったときや
「ご親切をありがとう」のセリフにドナを思い出したり、
「ボニー・パーカー」と「ポリー・ベーカー」って似てるなあと思ったり
濱田さんが「永遠」を「えええん」ではなく「えいえん」と言っていることに
寂しさを感じたり、もしました(笑)


そして終演後、カーテンコールが終わって5分もしないうちに始まった
「アフタートークショー」のゲストは、
まだボニーの扮装のままの濱田さんと、演出家の田尾下哲さん。
お二人はなんと同い年だそうで、
濱田さんは田尾下さんのことを「てっちゃん」と呼んでいました(笑)

テレビ朝日のアナウンサーの方が司会で進められました。
覚えている限り、濱田さんへの質問と答えを書きますね[黒ハート]

なんか、アナウンサーさんがやたら濱田さんの金髪に対して
「抵抗はなかったのか」「日本でそれで暮らすのは大変じゃないか」とか
何回も聞きまくって客席失笑のときも…[あせあせ(飛び散る汗)]
最終的に濱田さん、
「原宿とか下北沢とか…行きませんけど、そういうところには
金髪のひとたくさんいると思うので大丈夫です」って締めてました(笑)


Qボニーという実在した女性を演じるのは難しかったですか?
濱田さん:すごく掴みどころがなくて、「どうしてこんなにつかめないんだろう」と思い
苦労したけれど、その掴みどころのなさが彼女の人生だったと思います。
段取りをつけて、ある目標に一直線!ではなく
いろいろなことがあるその瞬間瞬間を全力で生きていた女性。
だから私もクライドの万里生くんと交流をして、段々分かるようになりました。
今も、そのときどきのリアリティをもって
彼女の人生を生きられたらと思っています。

いつも実在の人物を演じるときは、
その文献を読んでそのひとのことを知って
「彼女だったらどうするんだろう」ということをよく考えます。
そこに濱田めぐみの意見が入ったらそれは彼女の人生じゃない。
そういうことをやってから、その後に台本があるっていう
2段階のフィルターを必ず通すようにしています。


Q演出家の意見を聞いて分かりました、と役を作っていくタイプですか?.
それとも「こうしましょう」っていっしょに作っていくタイプですか?
濱田さん:それはその時によります。
意見を聞く段階の時と、いっしょに作っていく段階はまた別ですから。

(そりゃこれまでは…ry)


Qダメだしとか、どんな感じなんですか?
濱田さん:てっちゃん(笑)は「ここがダメ」とかじゃなく、
とにかく「ここよかったよ」って誉めて下さるし、
「ここはこうした方がいいんじゃない?」ってアドバイスをくれる感じなので
もうむしろどんどん言って下さいって感じです!


Qすごくいい曲が多いですよね。1番好きなナンバーはなんですか?
濱田さん:英語で言うとDyin' ain't so bad…
「(軽く)♪ひとりきり~残されるよりも♪」が好きです。
もちろん歌の指導もしてもらって、練習もしましたけど、
(開幕して)客席にお客さんが入って頂いて歌うようになってから気付いたのですが
歌っていると、私と客席のその空間の間がキラキラ光輝いて見える。
もう歌っているとかの意識はなく、
私はただ音楽に乗っかっているだけという感じになれる。
お客様との間で毎回違う色が見えて、
銃を置くタイミングや前に出るタイミングなんかも違ってくるし…
お客様と一体となって高揚して、このナンバーが出来上がっています。


Q最後にメッセージをお願いします。
濱田さん:今日は本当に観に来て下さってありがとうございました。
私はいつも舞台を観に来て下さっているお客様は
3時間とか…今日ならこのトークショーも入れたら4時間とかを使って頂いて、
私はみなさんにその3時間強をお借りしていると思っています。
時間は戻らないし、それこそお金より何より大切なものだから、
「お客様からお借りするこの大事な時間を、少しでも有意義に、
いい時間にすることができますように」と毎日祈ってから舞台に上がっています。
22日の千秋楽まで私も田尾下さんも万里生くんも
岡田くんも白羽ゆりちゃんも、
みんな、色々なアイデアを出して
もっともっといい時間を過ごしてもらえるように進化していくと思うので
ぜひまたいらしてください。ありがとうございました」

**

ほんっとにだいたいのニュアンスです!コンパクトにまとめました!
素の濱田さんって初めて生で見たので見とれていたら
田尾下さんのQ&Aは忘れちゃいました…


トークショーにも参加して、
新たな出発をした濱田さんの輝いている姿を見て、
これからは四季でなくても華々しく活躍してくださるんだろうな、
となんだか安心しました[黒ハート]

1.13.jpg

とりあえず、ひたすらリピート(笑)

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